【納涼】暑すぎるのでそうめん流し器に流されました
突然すいません。あきしろ海竜と申します。
皆さんはこの夏、いかがお過ごしでしょうか。
"夏"...それは、年間で最も太陽の出ている時間が長く、気温の高い季節
東京都では、先日39℃を上回り、今年の最高気温を記録しました。
暑いのが苦手な自分は、風鈴を軒下に吊り下げたり、もこみちさんのYoutubeチャンネルでそうめんのアレンジレシピを学んだり、と...
暑さを逃れるために、連日頭をなやみもこみちさせております。(上手いですね)
手軽で美味しいそうめんはまさに日本の夏の風物詩。アレンジの幅も広く、多くの人に愛されてきました。
しかしそんな美味しいそうめんでも、食事がそればかりになってしまうと栄養が偏ってしまい、夏バテにつながる恐れがあります。
健康的に涼むためにはどうにかして別の方法を考えなくてはなりません。
あれ...?そういえば、そうめんを食べるときによく使うあれ......
あの形どこかで......
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
あっ!!!!!
といわけで今回は、そうめんを食べるときによく使う...
そうめん流し器を作って自分が流されたい!
そうめん同様、夏の風物詩である”水泳”は、言わずもがな体を冷やすのにぴったり!
その上、夏が終わってもそうめんを食べるときに再度使用できる利点もある。
まさに一石二鳥の発想です。
さて、聡明で姉御肌な皆様は、さぞ『暑いならプールにでも行けばいいじゃないか!あんまりアタイを舐めんじゃないよこのチンピラ風情が!』とお思いのことでしょう。
しかし......
夏の時期のプールは、全長1m~2mほどの人間たちでひしめきあい、10cm程しかない我々『モザイクコロポックル族』にとっては非常に危険な場所なのです。
モザイクコロポックル族…下水道などに棲む全長10cmほどの妖精。
顔部分にまるでモザイクがかかっているかのように見えることから、その名がつけられた。
そのためプールで遊ぼうにも、涼をとるどころか命を落としかねません。
...実のところ自分も人間たちのいくプール、とりわけウォータースライダーには強い憧れがありました。
ですが、いくら虎のように猛々しいオーラを出して対抗しても、彼らの巨体を前にしては気づかれることなくぺしゃんこにされてしまうでしょう。
そんな『トムとジェリー』のようなリスクを避け、かねてよりの願いを叶えるためにも、今回は自分だけのそうめん流し器を作っていきたいと思います。
屋内で仮組みを行う
そんなわけで、さっそくそうめん流し器の仮組み立てを行うことに!
まずはコースを支える土台部分から作成していきます。
土台は園芸用の支柱を使って組み立てます。
水が流れるための角度をつけるべく、3種類の長さを用意しました。
自分が横に並ぶとその大きさがよく分かりますね。
同じ長さの支柱同士を上で交差させ、園芸用結束バンドで留めました。突然のX字に喜ぶイーロンの顔が頭をよぎります。
その後、足部分を60cm支柱で安定させ3つの三角形を作り......
それぞれを90cm支柱で繋ぐことで土台の完成!
自分の体よりも大きな工作はモザクル族の本領。長年の夢を叶えるためもあって、いつも以上に気合が入ります。
勢いこのままに、コース部分の作成に取り掛かることに......
一般的に、そうめんが滑るコース部分には割った竹などを使用するのですが...
今回はできるだけ身近に手に入りやすいペットボトルで作成していきます。
実際のウォータスライダーでもよく見る透明なつくり、滑りながら下の景色が見えるスリルが味わえることでしょう。
まず最初に、ペットボトルの飲み口と底を切り取ります。
気分はもはやRPG序盤の雑魚敵。
室内できりさきピクシー(Lv2)に遭遇したかと思って慌てていると、鏡に映った自分でした、お恥ずかしい。
カッターを立て、ハサミの入り口を作ってから切ると上手に切りやすいですが、跳ね返って頭に刃が刺さらないよう、取り扱いには十分注意しましょう。
切り終わったペットボトルに入ってみると、自分が滑るのにちょうどいい大きさであることが分かります。
次に、出来上がった円柱を縦半分にカットします。
必要な分を切り終わったらしっかり洗って乾かします。その様子はさながら風鈴のようで、どことなく風流を感じますね。
乾いたことを確認し、セロハンテープでしっかりと接着することでコース部分の完成です。
そうして出来上がったコースを先ほどの土台に置き、
土台とコースを結束バンドで留めると.......
最高!!!!
あこがれのウォータースライダー、もといそうめん流し器が自宅にある光景に感動もひとしお。これひとつがあるだけで、見慣れているはずのいつもの部屋が、まるで『レジャー施設』のように見えてしまいます。
今すぐにでもコースを滑りたい気分ですが、ぐっとこらえて最後の工程を行います。
最後の工程とは耐久チェック。
万が一壊れることがあってはいけないと、スライダーの耐久性を確認するため、頂上に移動します。
怖......
頂上から下を眺め、思った以上の高さにドン引き...
登ってから気づいたのですが、重量が加わると途端にバランスが不安定になり、土台ごと前後に揺れてしまいます。
先ほど夢を叶える巨大アトラクションに見えたそうめん流し器が、今は江戸時代の処刑器具のように見えるので不思議です。
(グラグラッ)
ずるっ
あっ危ない!!!!
...と思いきや、なんとか間一髪で助かりました。念のためと腰に巻いた命綱が功を奏したようです。
しかしそれと同時に、『安定感に欠ける』というそうめん流し器としての致命的な課題点が浮かび上がりました。
本番となる組み立ての決行日までに、対策を練る必要があります。
場所を移動して本組み
やってきました、レンタルスペース of 屋上。
撮影日の日中平均気温は36℃。
健康人(けんこうんちゅ)の平熱みたいな気温ですが、一歩外に出てみるとそのヤバさが分かります。
長時間の作業は非常に危険なので、さっそく本組作業に取り掛かりま......
(ブワッ)
・・・この日は台風上陸の前日ということもあり、強風吹きすさぶ中の作業となってしまいました。高い気温と相まって室内での組み立てとは比較にならないほど、体力を持っていかれます。
皆さんは危険を感じたらすぐに作業を中断し、休憩と水分補給をするように心がけましょう。
本組み中に強風に煽られた自分とコースが遠くに飛ばされる事態が多発した為、コース部分のつなぎに新たにホッチキスと結束バンドを追加し、耐久性を高めています。
加えて仮組み段階から新たに支柱を追加し、前後の揺れを抑えています。
結果的に強風の対策も兼ねることになり、事前に耐久力を確認した成果を実感しました。
なんとか無事にスライダーが完成しました。
すでに気温と疲労で限界が近く、一刻も早く冷たい水を浴びたいので、感想もそこそこに足早に出発地点に上りましょう。
そうめん滑りを実行します
靴も脱いで準備完了!
さあ!いよいよ「そうめん流し器で流れたい!」という長年の夢が叶う時がやってきました。
スライダーの到着地点には、氷水とビー玉の入ったお椀がスタンバイされています。
ドドドドドド...
さあ、流れる水に足をつけていよいよ出発の時...
緊張の一瞬です。
GO!!!!
がばぼぼごばべぼぼごぶごぼぼぼぶばっぶ
ガッ!!!!!!
あれ!?コースどこ???
コースなくない!?!?!?!?
皆これコースなくない????
逆にあったりする?見えてないだけ??
ありませんでした。
カーブ部分のすべりが良すぎたのかコース外へと勢いよく放り出され、『かまいたちの夜』の被害者のような状態となってしまう結果に......
「途中からコースが無くなってしまう」というまさかの失敗に取り乱してしまいましたが、気を取り直して2ndチャレンジに臨みましょう。
コース外へと投げ出されないためにはどうしたらいいか......
輪切りにしたペットボトルの切断面をアイロンで丸め...
色テープを巻いて浮き輪を作りました。これを装着し横幅を増すことで、水流の勢いにのりすぎないようにする作戦です。
さらに、コースのふちにテープを張ることで摩擦を発生させ、簡単には投げ出されないように改良を加えました。
2つの対策で準備は万全。今度こそ外に投げ出されず、そうめんのように流れることが出来るはず......
そう意気込んで再度スライダーの頂上へとやってきました。
先ほどの失敗の恐怖も冷めやらぬ中、2ndチャレンジにぬりかべの物まねをした自分が挑みます。
GO!!!!
ぶべぶがばっぶぼごぼごばばごぼ
ぶぶべいびぁおうびぶぼべべべべっべぼぼべぼ
(すっ......)
成功です!
カーブの課題点も乗り越え、見事"涼"をとることが出来ました!
勢いよく水に流れてゴールのお椀にたどり着く...浸かっているのはめんつゆではなく冷水ですが、気分はまさに"そうめん"そのもの!こころなしか色鮮やかなビー玉たちが、そうめんを彩る薬味に見えてきます。
水流の勢いに叩きつけられてしまう以外は安全性も問題なく、骨はすべて折れましたが、ほぼ完璧な滑りを見せることが出来ました!
いかがだったでしょうか。
コースの作成や支柱の組み立てなど、小さな体の自分にとっては人間以上の重労働でした。
しかしその小さな体を活かして、巨大な人間には出来ない夏の過ごし方が出来たと思います。
みなさんもこの夏、自分にしかできないことを探してみてはいかがでしょうか。
自分は命が惜しいので普通にそうめん食べます。
最後に、プラスチック段ボールで作ったプールマットでコースを滑りながら、お別れしたいと思います。
表面には水性のシリコンスプレーを吹き付けているので撥水性バツグン!
猛スピードが予想できるため非常に危険ですが、3回目ともなれば、カーブを曲がり切るボディコントロールはお手の物でしょう。
それでは皆さん、さようなら。
GO!!!!
シュザッッ!!!!!!
次回は『冬の代名詞"かまくら"を前歯だけで掘ったらどうなるの?』の記事でお会いしましょう。
また会う日まで。
(※マスクを着用したままの入水は絶対に真似しないでください)